2016年8月8日月曜日

陸王友の会に憧れる人々

やたらに暑い暑いと周りから聞こえるなぁと思っていたら、どうやら現在は8月も8日になっていたようで、そうか・・・そう言われてみると暑いような気もする。

家のワン太郎がやたらハァハァ言っているのでどうやら錯覚ではないようであります。

福島のレースの手前位から、スケジュールがタイトすぎて仕事を完璧に遂行するという神経以外が遮断された様な状態になっていました。

やはり今現在もブログを書いている場合ではなく、首を長くしてお待ち頂いておりますお客様の車両を1台・・・また1台と丹精を込めて作業せねばならんのでありますが。

余りブログの間隔が空き過ぎますと、筆者自身のモチベーションも下がってしまいます。

更新1年くらいされていないブログとか見ると、なにか冷蔵庫の隅で腐った野菜を見つけた時の様な気持になります。

夏休みの途中の登校日で久しぶりに会った友達とかに若干よそよそしい感を覚えたあの感覚です。

もしくはクラスのマドンナに登校日に話しかけられて、まだ何も起きてないのにやたら先行き明るいあの感じであります。

その数日後上級生と付き合っていると知った時のあの落胆具合の感じであります。

いやいや、違う違う、夏休みのラジオ体操に遅れて2曲目から入って、タイミングが合わず手がバタバタ早送りになっている人のあの感じであります。

いや違う・・・もうどうでもいいです。

兎に角6月から異常に仕事もプライベートも忙しいので、夏休みは完全なるアホになりきって、魂が抜かれたように過ごしたいのであります。

去年はショベルさんで帰省して途中でスロットルワイヤーが切れてトラックに潰されそうになりましたが、今年は無難にレンタカーでも借りてのんびり行こうかと思ったりしています。

陸友ファクトリーの様子。




ブログの内容が2カ月近く遅れてきました。 FLH84’さんのプライマリー関連修理。

なかなかの歴史の積もり具合、オリジナル状態を維持している車輌ではなかなか手の入らない部分が多く、こういった状態になっている事が多いのであります。





個体差の大きいショベルさんのクラッチバスケット、毎月違うショベルさんに当たりますが、1台1台少しづつ微妙な癖が違うのが面白い所。 


クラッチを分解ついでにパックの中を清掃。

同じように整備して同じ様に組んでも、不具合という意味ではなく、全く同じ挙動は皆無でありまして、その癖の様な部分をオーナーが身体で覚えていく部分にあたかも動物的な本能をくすぶられます。


動物と言えばこいつです。 壁紙を破ったのでとっ捕まえたのですが、可愛いポーズをしてお咎めなしを分かっている動物。 



トラブルの元凶はもはや言うまでも無きメインシャフトのオイルシール。 ネット時代は恐ろしい物で、こういったトラブルも対策製品も簡単に出回っている。

まぁその一端を担ってきたのがプロによるブログでの知識情報披露大会みたいな現状ではないかと思いますが、それはそれで誰でも何でも知っていると逆にやりづらい世の中であります。


84’以降のプライマリーとスターターの分離。



           スターターの奥側2本で固定されているかのようにみせつつ。




実はそれでは全くびくともしないこのハウジング。 


スターターモーター本体を取り外すと中に一本。


パカッと割れた中に更に2本のボルトが隠れている、こいつを外さないとスターターがプライマリーと分離しない。


インナーが外れるといよいよ御対面。


シャフトと4速の状態はすこぶる良好。 


この辺りのスペーサーは何度か変遷をしてアップデートされいているが、最後の最後まで金属接触して強引にシールしていた部分からのオイル漏れは止まらなかったのが逸話。



実際にはこのオイルシールのリップが摩耗して丸くなっていた事がオイル漏れの元凶。

ミッションオイルを規定量入れると翌朝には半分くらい出ている様な状況だった。


オイルを規定量入れてサイドスタンドを掛けるとシールの1/3は油中に浸かり、痛みの激しい物は極端なオイル漏れを起こすのであります。 かといって油量を減らすと、オイルがギアでかき上げられず、シフトがやたらと固く、タイミングが合わなくなってきます。


清掃し面を出したスターター一式。


初期エボがショベルよりずっと数が少ない事もあり、ガスケットキットに一応入っているがなかなか出番の少ないこのガスケット。 今回は出番であります。


裏側もかなりのスラッジ体積でしたが、完全洗浄。 ホースも新品に入れ替え。


ここはお好みでもあるのですが、今回はリークレスキットをチョイス。


実際にピタッと止まるのでなかなか安心感はあります。 組み合わせる対象のシャフトや4速ギアのコンディションには要注意であります。 


これで気になるプライマリー裏側のヒタヒタからも解放はされます。 

それもまぁ全然気にならなくなったら、ある意味それはそれで壊れない程度で結構良いショベルさんとのお付き合いだと筆者は思っています。 


久しぶりのご入庫で陸友XG750モタードさんと再会。 何回もこの写真撮ってますが、このアングルが堪らない。 筆者が言うのもなんですが。


今回はフューエルキャップボルトからのガソリン滲み。 有機溶剤系の場所にはなかなかシーリングも気を使わされます。 なかなかバシッと決まる物に決めあぐねておりました。


今回はパーマテックスのこいつを使用、こいつがなかなかガソリンとの相性良く、今のところマイベストであります。 硬化後は肉盛りでも対応出来るしっかりした剛性感をもっており、緊急の応急処置でも効果を発揮しそうであります。

まぁガソリンタンクに穴が開く事は現行車ではないと思いますが・・・。


久しぶりにパフォーマンスのお仕事の依頼、883からの1200コンバージョン作業。


このリバースディッシュのピストンが結構好きで、圧縮は10と少々高めでありますが、フォージドらしからぬ扱い易さで気に入っています。 1200コンバージョンはピストンの選択で8.5/9.0/9.5/10.0と、広い圧縮比のチョイスがあり、なかなか楽しめるパフォーマンスであります。


フェイスブックでドカンと載った陸友さん・・・・じゃなくて陸王さん。
たまに本気で間違えそうになりますが。

陸王友の会。

若輩未熟者の筆者は勿論、そんな大それた物ではありませんが、後塵を仰ぎながらも
少しでも歴史の一端を担いたい。 

ひしひしとそんな思いから、現世の陸友に陸王が無いのはどうもしっくりこないので、言うが早いか買うが早いか、気付いたら陸王さんと人生を共にする事になりました。


各部、この2016年の現代でも実動している事自体で、全オーナー、いや先代操縦者の愛情を惜しみなく受けてきたこの生きる陸王。


少なくとも筆者であれば寿命的にもあと何十年かはこの陸王さんを大切に保全出来るかと思い。

大義として健全なる機体保全を目標に購入させて頂きました。


基本的に何も足さない引かない、兎に角愛でて乗ってメンテナンスする。 





しかしながら、やはり11月に予定されている”RIKUYU-MAN RIDE ビンテージ編”は陸王殿の出番か、それまでにまともに乗りこなせるのか。

都心のロッカークラッチ、手動進角、ハンドシフトはなかなかハードルが高い。

まだジョッキースーサイドの方が乗りやすい。

少しづつメンテナンス勉強していきます。