2016年7月23日土曜日

0.01秒で負ける人々

日常生活で0.1秒について脳から煙が出るくらい悩む事は滅多にないなぁとふと思ったのは、無事にアクシデントなく走行会を終えて戻ってきてからでした。

単なる直線を全開で走るのはとてつもなく簡単であります。

とてつもなく簡単な作業を皆で競争したらどうなるかという答えは、おおよそ大枠に全員が入り、その中でミクロ化された0.1、もっと言えば0.01秒で差を付けるという勝負になります。

久々の非日常、存分に味わって参りましたJD-STER Rd2.。

筆者的には今年の目標はとりあえず一段落。

かなり無茶なパワーアップを図り、耐久性にかなりの不安がありましたが、いざ9000rpmまできっちり回してみれば、マシンは非常に良い仕上がりで、なんら不安な挙動も有りませんでした。

ここはここで、技術屋冥利に尽きる話であります。

考えてみれば、何百万も使って速く走りたいのだと、0.1秒を速くゴールしたい為に、目の前の十万円も一瞬も迷わず投資する心境は、ある意味ちょっと変態の領域であります。

まぁその甲斐あってか、マシンは随分マージンを残している感があり、とっくにヘタレな筆者のライディングテクニックの範疇を越えており、あれを綺麗に100%パフォーマンスしきるには、腕を磨いて来年にかける新たな目標となったのは偶然という名の必然かも知れません。

筆者はフェイスブックをやっておりませんでして、直接お礼を申し上げる機会もございませんでしたが、弊社フェイスブックでは大きく応援の記事を取り上げて頂き、応援メッセージを頂いておりました事、この場をお借りして、御礼申し上げます。

ありがとうございました!!

で、ですが。

フェイスブック上の報告、3位。

ですが。

あくまで予選からブロック分けされた中でのブロック3位。

でありまして。

非常に申し上げにくいのですが・・・・。

恐らくオープンクラス全体では・・・・・…・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
































オープンクラス約40数台中、27位?とか?(笑)


詰まる所、予選でマシン性能やテクニックが近いグループが決まり、その中でブロックが決まるのであります。

正直に言いますと、予選でZX14Rと当たりまして。

「こんのやろう、ケツに噛み付いてやんぞお~」と息巻いていましたが。

特売の鼻がヒリヒリするティッシュペーパーの様にちぎられたのは言うまでもありません。

しかしこれがマシン性能でいくとなかなか着いていけそうな感触があるから余計悔しい物でありました。

全ては筆者のヘボライディングが原因であります。

とは言え、あの怪物揃いのオープンクラスの中で、ハーレーが一台だけ混ざってチャレンジしているという光景は、妙に異彩を放っていたらしく、終始、司会のアナウンスでも唯一ハーレーで参戦していると紹介して頂いたりしました。

特段狙っていた事ではないのですが、何と言うか異種格闘技戦的な要素って、なんだかワクワクするなぁと思うので、るつぼの様な環境に身を投じて見たかったというのが目的でありました。

まぁ色々ありましたが、最高に楽しかった2日間でありました。

それでは当日のダイジェストでもご覧ください。



7月16日午後11時、最終準備を終えて、板橋を出発。

翌朝AM3時、福島県吾妻PAに到着して、AM7時まで仮眠。 

この車中、寝心地悪く、殆ど寝れず・・・。


17日練習走行日 AM7時起床してフロントガラスに愕然。



めっちゃ降ってるし!(笑)


路面もかなりのウェット、というか水溜り。 いやぁ、こりゃ交通宿泊費無駄になるかもなぁと思ったが、福島まで来てしまっている以上、会場に行かねば話にならん。


いやぁ、散歩には涼しくて最高のお天気ですなぁ~。 


霧で前が何も見えませんぜ、どこがコースか分からない。 おっエアプレーンさん。







待つ事5時間。

雨が止み、コース上をスタッフの方々が4輪を周回させて走行風ですこーしづつ乾かしてくれたおかげで何とか走れる事になった。 慌てて準備。 緊張してきた。

走れると思ってなかったので慌ててゼッケン装着。








4年以上ぶりに乗る愛車、結局公道ではテストできなかったので何故か初乗りがサーキットというシチュエーション。 こんな乗り味だったっけ・・・。という違和感。




練習走行前のウォームアップ走行。 ラジオ体操みたいな物であります。



一本目走行後。 ブレーキフルード出てきた・・・。 という風に見えて、脳内パニック。


こりゃ想像以上にまずいですねん、バーンアウト板から滑って落ちそうになるし、本式コースと違って全然タイヤがグリップしないし、ウェットで若干湿っててスタートrpmの設定も全然分からんし、エアシフターが3速に全く入らない。 スリップしてコースアウトしそうになって脳内大パニック!まるでタイタニック! 髪型ボブカットみたいになってるし!

1本目 7.8秒辺り? このタイムVer.3と変わらんような気がする。

2本目7.6秒くらいだったと思う。

3本目7.4

4本目 7.2

5本目 7.4・・・・

この辺りで少しづつ身体がバイクに慣れてきたが、段々エアシフターの動きが怪しくなってきた。

最低8キロ圧位確保しないと点火カットタイムを延ばさない限り、6キロ圧でもまともにギアは入らないようだ、キルモジュールとシフターセンサーを変更した影響だと思われるが・・・。


練習でエアタンクの圧を使い切ってしまったのであります・・・。 悲惨な事に全くギアが入らず

6本目7.6に逆戻り。

どっと疲れた練習走行。 

この日の夕方、課題山積みのままガソリンスタンドへ直行。

「エアタンクにエアチャージしてもらえますか!?」

「あ~、いいっすよ~。」

ラッキー!と思ったも束の間、入りました~と圧力を見ると・・・

これ6キロですやん!入れる前と変わってないし!!

「いや~うちのコンプレッサー設定が6キロなんですよ~」と爽やかに答える店員に、うんまぁ、普段整備工場で10キロとか危ないよねと答えそうになるが、いや今は必要なのだ!



なんだかエアシフターの不安を残したまま迎えた18日本番。 予報なんてクソ喰らえの如く晴れ上がりました。 この時点で一抹の不安、昨日の濡れた状態と差がありすぎて、スタートのrpm全くデータが使えないような気がする・・・。



エアシフターにエアを入れられないまま、ここで必殺自転車空気入れ君登場。


こいつで大人の本気の空気入れをやります、大人が本気になったらどれくらい空気入れられるか、子供がガクブルであります。



そうこうしている間に萩原オジサン、途中で野宿して夜通し走り、途中で蚊で死にそうになりながら到着致しました。


そしてこれを持って来てくれたのであります。

こいつで踏んで踏んで踏みまくりであります。 そしてメーター完全振り切り10キロ圧達成。

しかし、この後大変な事態が待ち受けているのであります。


草レースとは言え、それなりに準備はあります。



萩原オジサンと打ち合わせ。


当日もウォームアップ走行、気合入りすぎて一人だけツナギで炎天下ウォームアップ、死んでしまう。




かなり気合を入れてバーンアウト。 が、また前輪が動いて滑り落ちる。

焦ってシールド締め忘れる。

スタートする。

とりあえず前日と同じ2800rpm位で繋ぐ。

ガクン!!という衝撃と共に回転数がアイドリングまで戻ってしまう。

あっちゃ~、こりゃ昨日のデータ何も使えんぜ・・・。

タイヤの食い付きが全く違う、違いすぎる。


なんだかなぁ~もうと思って色々試行錯誤するが、4000rpmで繋いでスピンで吹っ飛びそうになる、ギアは入らない、と散々で2本目までのタイム前日より悪化。

こりゃ厳しいなぁと思って予選敗退・・と思ってツナギをぬいでくつろいでいたら、ブロック分けされるだけで、1回戦から又始まるとの情報。

慌ててツナギを着て再度マシンセットアップ!

バーンアウト有りで、スタート3500rpmで行こう・・。その後開度はいじらずに最後だし全開くれてやる。

そう決めて走った3本目。 VS BLACK BIRD

バーンアウトは上手くいった、今までやっていたグランドよりもグリップしやすいのでFブレーキが微妙に甘かったみたいだ。 シングル化したせいでいつもの甘いブレーキ癖がダメだったようだ。

3500rpmでキッチリ固定して、ツリー横に並ぶ。

ここで強烈にタイヤが食って恐ろしい加速。

だがやはり3速に入らない!パシュパシュ3回目の操作でやっと入る、その間にレブ到達で一瞬減速、その間にブラックバード50センチ位グンと寄ってくる感覚がある。

この瞬間は結構恐い、リードしていてもさされると思う。


7.1秒

おお~、タイヤさえ食えば伸びてくるな。

とのぞんだ4本目。

さぁ無敵のエアポンプでエアシフターを充填するのだ! シュッシュッ!!!

プシュー!!!

????

足踏みポンプホース腐って穴空いてますやん!!




いやいや我々にはハンドタイプもある。ハンドで行こう!シュッシュッ!!

バキッ!!!!

はぁ????


なんじゃこりゃ!!サージタンク取れてしもた!!


これが・・・・




こう!!



これが・・・・・・・・



こう!!!!

いや~こりゃ準決勝を前にもう駄目ですな~みたいな空気になって、我々、お客さん共に絶句。

いやいや!!まだ諦めんなよ!と思い立った萩原オジサン。


持ってきたエアサス用ハンドポンプでシュポシュポ高速手運動!どこでそんなに手運動を鍛えたのだ!! いやそれはもはやどうでも良い! 

「入りました!!」

「マジか!!」


はぁ???

これそもそも4キロまでしか入らんポンプですやん。

10、10キロ位入れたいんですわ、せめて8キロ・・・。

全員真っ青。

そこで思いついたのがハンドの空気入れを足踏みポンプに移植する2個一作戦。

ここで起死回生の10キロ達成。

そして臨んだ準決勝。

スタートで3500rpmから3300rpmに下げて全開スタート。

此処が運命の分かれ道。

ガクンと回転落ちでノロノロスタート。

結果0.01秒差負け。

とまぁ色々有って3位の訳ですが、最後なぜスタートrpmを下げる判断をしたのか、今もってスピンを恐れて勝ちに行った結果と思われる反省点でありました。

逆に3700rpmなら勝利の女神はほほ笑んだかもしれません。

とまぁ色々ありましたが、オープンクラスにてNAハーレーで結果を残すには先ず持って全てにおいてノンミスが前提。

良い課題を持ち帰る事になりました。





なんだかとても素敵な夏の思い出になったのでありました。

また来年。

頑張ります。

そんな陸友レーシングマシン、来週からショールームにて帰還そのままの状態にて展示中であります、是非またがってあげて下さい。

Special thanks for every "syaken".

Thanks a lot for your trust!


MODEL:XL883D  YEAR:1992  17,917km   Serviced:Hagiwara

Want to service next time!

Special thanks for every "syaken".

Thanks a lot for your trust!


MODEL:FXDL  YEAR:1998   95,121km   Serviced:Miyamoto

Want to service next time!

Special thanks for every "syaken".

Thanks a lot for your trust!


MODEL:FXDL  YEAR:1999   31,637km   Serviced:Hagiwara

Want to service next time!

2016年7月15日金曜日

Special thanks for every "syaken".

Thanks a lot for your trust!


MODEL:FLSTC  YEAR:2013   7,135km   Serviced:Miyamoto

Want to service next time!

Special thanks for every "syaken".

Thanks a lot for your trust!


MODEL:XL883  YEAR:2004   32,535km   Serviced:Hagiwara

Want to service next time!



Special thanks for every "syaken".

Thanks a lot for your trust!



MODEL:FLHRC  YEAR:2009   13,402km   Serviced:Hagiwara

Want to service next time!

2016年7月14日木曜日

チャレンジする人々

ちょっとこのままじゃチャレンジ精神に欠けるなぁ。

ふとそう思ったのは5年前の夏でありました。

筆者もなかなかお年頃故、バイクに何百万も使いまくって、そんな人生設計で果たしてのたれ死んだりしないだろうかと思ったりしたのですが、最初っから最後まで、心臓が息の根を止めるまで、チャレンジし続ける人生がやっぱり性に合ってるかなぁと思ったら翌日にはマシンをバラシ始めていました。

組み上がった陸友レーシング、今では周りと比べてそんなに大したマシンではないけれど、それはそれで、周りのスペシャリストの方々が凄いという話。

負けたくないなぁといつも思ってはいるのだけれど、やっぱり日本には化け物みたいな人が何人もいて、人の何十倍やってもそういう人にはなかなか勝てないなと思ってまた人の何倍も修行を積んだりしています。

いよいよ本番まであと4日。

職業柄、レースは全く本業にあらず、1年に一回出れれば恩の字の所、今年は4年も我慢してきたので、贅沢を言って前日練習なども初めて予定に組んでみたりしました。

毎回ぶっつけ本番で全然要領掴めずに終わっていましたが、今回は色々と検証してみたい事もありました。

そんな訳で、マシンは完成しました。





H-D昭和の森様、チューナー西澤君のお陰で、当初の想定を軽く上回る

頑固でロックな自然吸気146hp。

トルクもV-rodモデルとしては13kgとなかなか刺激的な数値であります。

パワーカーブのエンドが見えず、レブを上げればまだパワーが上がるのではないかとされている中、レースで走る前に壊れるのは流石に悲しいので大人しく今回は9,000rpmのレブで止めました。

40キロ軽くなった車体にミッション、ファイナル共にローギア―ドされ、パワーがVer.3から30hp近く上がった中、練習なしでは流石にコントロール出来ないような気がしています。

年甲斐もなく結構やる気満々であります。

ん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・??
































って当日の天気ガッチリ雨やないかい!!!!!!!!!!!!


きました、きました雨男。

これで雨を喰らえば4度目の中止か・・・。

しかし低気圧に悪気はないし、ダメならまた来年チャンスがあれば出場できれば良いかなと思っているのであります。

まぁ正直パワーグラフだけでも結構楽しめました。

とは言え、行く前に諦めても仕方ないので、とりあえず現地には前日からスタンバイしております。

恐れながら、現地に駆け付けて下さる超有志のお客様にご迷惑にならぬよう。

最後までお天気祈っておる次第です。

念のため、会場の地図を載せておきますので、ご参考下さい。

それでは頑張って参ります。


チャレンジはまだまだ続きます。

2016年7月11日月曜日

Special thanks for every "syaken".

Thanks a lot for your trust!


MODEL:FXD35th  YEAR:2006   36,090km   Serviced:Miyamoto

Want to service next time!

2016年7月8日金曜日

Special thanks for every "syaken".

Thanks a lot for your trust!


MODEL:XL1200R  YEAR:2006   38,454km   Serviced:Hagiwara

Want to service next time!


Special thanks for every "syaken".

Thanks a lot for your trust!


MODEL:FLHTC  YEAR:2007   24,741km   Serviced:Hagiwara

Want to service next time!


2016年7月4日月曜日

インディペンスしてその後レーシングする人々

昨日のIndependence Day 100 Urban Rideはなんだか凄い事になってた模様であります。

画像を見る限り相当カッコいい絵面になっていました。

自社だからという目線を少々置いておいて、客観的に今回のイベントを見て、こりゃ新しいなぁと感じました。 

企画的にも突飛な発想でもありますが、ハーレーとそれを操って楽しんでいる人々、街の風景、全体的に新しい空気感がとても新鮮に感じます。

別に陸友繋がりで集まって走ろう!という訳でもなく、ただ都会のビル群の合間を縫って、一つの開示された情報に心が動き、これだけの人々が集まり、または集まらず途中で合流、時に単独で、時にグループになり、その後又単独でブラッと流して、最終的に全体の絵がカッコ良かった。

ボスの思い立ちには時々冷や冷やする事もありますが、新しい時代を切り開いていくには、この位が丁度良いのだと、筆者は思うのであります。

凄い枚数の画像を拝見しておりましたが、様々な方の視点から、撮影にご協力頂いた関係各位の皆様に遠巻きながら感謝致しております、ありがとうございます。

中でも、N様御一家のお三方のライディングの姿がとてもアットホームで、なんだかホッコリ致しました。

他にも、陸友モタードで快走して頂いたN様にはとても感謝しています、造り手として凄く嬉しい物であります。

他にもまぁ色々と嬉しい事が多かったのでありますが、一方その頃、時を同じくして

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筆者は一人でインディペンスして港北~陸友を3往復120キロ一人アーバンライドでありました。



チューニングのお仕事が詰まりすぎて、どうにもイベントに参加できず、仕方なく気持ちだけ参加しておりました。

とは言え、10年に及ぶ実走行でのチューニングもいよいよほぼ究極的な所までセオリーが完成して、1冊のマニュアルにまとめてみました。 

これを引き継がせて早くチューニングから身を引きたい物であります。

そして、早くダイノマシン買えよと言われそうですが、まったくもってその通りであります。

天の邪鬼RIKUYU。

ところで本題であります。

本題まで長くて、あえて読んでもらえない前提のちょっとした宣伝であります。

いよいよ陸友レーシングがドラッグレースのステージに立つ・・・筈。



2016 JD-STER 走行会 Sponsored by HARADA 製茶

開催場所:福島スカイパーク JD-STER特設ドラッグコース

住所:福島市大笹生字苧畑169

練習走行:717日(日) 10001600

本戦:718日(月) 90016:00

入場料:1,000



陸友レーシングはH-DモデルVRSCAW07’、今回でチューンドVer.4になり、前回のレースからおおよそ4年の歳月を経て完成しました。

今回のレースに出る為にお財布から140万近く突っ込んだ集大成・・・の筈。

お陰で貧乏生活を強いられ、お家のリフォームも進まず、ワンコのドッグフード代に奔走した日々でありました。

という訳でありまして、当の本人から応援に来て下さいと言うのも妙なお話でありますが、もし日常では味わえないレーシングエキゾーストノートとバーンアウトの香りにご興味おありでしたら是非ご来場お待ち申し上げております。

一部ではありますが、これまでの作業ダイジェストでもご覧ください。



降ろした直後のモーター、メッキが懐かしい。


ノーマルライナーの抜き取り。



当時このジグなしのケースボーリングをしてもらうマシニングショップを探すのに奔走していました。


ビッグボアのピストンをワイセコにするかCPにするかずっと研究していました。


中に入って全く見えませんがキャリロコンロッド。


結局ピストンはCPに。





ライナー取り寄せましたが、ピストンクリアランスが0.1近くあって泣きそうになりました。


クロースミッション。


ハイテンシルスタッドボルト仕様へ変更。


一番悩んだと言っても過言ではない、オイルジェット。こいつを抜かねばボーリングができない。



半べそかきながら、特殊工具探しに奔走し何とか抜けた。


ボーリング後のケース。


ボーリングしたら壁に穴が開いた。


全てWPCとモリショット施工した。



ギアも超圧入の部分が多く大変だった。




今までで間違いなく一番堅かったと言える代物でした。まともじゃない。



メタルも新品を取ってWPC。 このセットだけで数万円。












どんどん組んでいきますが、この当時、フルカスタムFXDX製作やFLS製作、陸友モタード製作、兎に角フルカスタムのオンパレードと並行。 死ぬかと思った。

















家に帰っても夜中まで一人でやってました。 


かなり不安だったが何万という送料払ってフロリダまでヘッドを郵送して依頼。






このヘッド殆ど1点物の為、送料諸々で35万位掛っている。 ポートに金髪の鼻毛が落ちていたのは笑った。





カムもWPC施工。



直前で思いついたカバーのマット加工。 これがなかなか渋くなった。





増量インジェクターまで入れたが、今となっては良い判断だった。 昭和の森のN君から凶悪なくらい吹かないとガスが足りないとの連絡が来た。



今回でやっとデストロイヤーのスロットルボデ―でバランスが取れそう。






と、ここまでは順調でしたが、まさかのエンジントラブル。 冷却水がオイル周りに侵入すると言う恐ろしい事態に。 そりゃあれだけケース削ったらなぁ・・・。



この当時、完全に消沈してディズニーとかお台場に遊びに入り浸り。 ダメ人間になっていた。


が、やる気充電が完了して、一気にたたみ掛けた。 


一気に完成させた。


車検も取れ、実に24年に検切れしていたステッカーが終に張り替えられたのであります。

という訳で、個人的には今回の出走なかなかハードな道のりでした。

あとはマシンの帰還と最終セッティングを残す所。

負けるの分かっていても、ハヤブサと一度でいいから勝負やってみたかった。