マックスの人々

一昨日は南東京チャプター新年会に、サービス部門のスタッフも同席させて頂きました。

普段は陸友ファクトリーにこもっているポンコツスタッフ・・・じゃなくて寡黙なスタッフも、アルコールが入って饒舌になり。

この上なき素晴らしいお客様とのコミュニケーションの場となりました、ファクトリーを代表して、チャプターの御大の皆様には深くお礼申上げます。

ありがとうございました！

この1次会の後、予想だにしていなかった2次会へと参戦。

そして恐るべきＮ様のこの発言。

「俺ぁ、ホモ、ホモ最高！」・・・・勿論冗談だと思います。

その後おもむろに宮門に絡み、もはや何の会であるのか趣旨が謎に包まれていくのでありました。

しかし事件はその後起こるべくして起こったのであります。

起こったのであります！！

序盤から飲みに飲みまくった宮門に悲劇が訪れるのであります。

我々はこれをマックス事件と呼んでいます。

極度の酩酊状態となった宮門。

もはや立っていられなくなり、加とチャンバリの足つきでぷひゃ～と叫びながら駅をウロウロ。

そして放つ言葉は。

「俺マックス！！！！俺マックスっす！！！」

ひたすら意味不明なマックスを連呼し続け、色んな意味でマックスな彼は夜道でさまよい、ついには体が吐しゃ物まみれになり、記憶が戻らぬままに家路へと辿り着いたのであります。

これを世に言う、マックス事件であります。

デュオの進行は滞りなく、始動後オイル漏れのあった部分はリペアにて改善済み。

ガスケット類でも殆どがレプリカ品になります、レプリカでも無い物は、ガスケットシートにて切り出します。　

ガスケットシートはコルク、ペーパー、ファイバー等厚みも種類も様々であります。

特にビンテージのフューエル廻りはファイバーのガスケットシートがグッドかと思われます。

後はＲブレーキの補修でほぼ完了となりそうです。

陸友レーシング。　エンジンケースが組上がり、補器類を取り付けていきます。

この辺りは特に前仕様と変わりなく。　

クラッチはシムを増やしてロードを掛けるかもしれません。

ＦＬＨさんと宮門。　あともうひと踏ん張り。　シリンダーを持つ手あプルプルしています。

？？？？

ちょっといい話をする人々

敬愛する伊坂幸太郎氏の小説の中にこういう引用がある。

”人生を楽しむためには勇気と想像力とちょっぴりのお金があればいい”

このちょっぴりのお金というのがミソだなぁといつも思うのであります。

ちょっぴり、1万円というのは人によっては、筆者を含めて大金となる人も少なからず。

10万が大金の人、100万が大金の人。

はて、1千万からが大金の人もいるのでは。

筆者は少なからず、この1万円の大金を追っかけて人生楽しんでいるのでありまして。

1万円をかき集めて夢を叶える道程と行程の楽しさは何物にも代え難いものであります。

人生これが楽しいのであります。

どんなにお金持ちになっても、これができる人は楽しみを失わない。

これが、セレブになっても不幸な人と幸福な人との決定的な差ではないかと思ったりすることもしばしばあります。

反面、欲は深追いしない方が吉というのが筆者の決めごとでもありまして。

お金で殆どの欲は満たせますが、道程と行程が著しく省略される事が多くて、達成感のない悦楽感を得たりするのであります。

技術者一筋20年の筆者は思います、達成感ありきの悦楽感に勝るものなし。

弟子の宮門にはそれを伝えたく、ありったけの彼にとっての大金を突っ込んで完成させるであろうそのオートバイには夢があります。

古いも新しいも関係なく、安くも高くも関係なく、それを楽しめるかどうかは本人次第なのであります。

筆者の家はボロくて狭いのでありますが、ドラマとストーリーのあるお家であります。

なのでよく人が遊びに来てくれます、勿論人の家なので節度を持って。　そこに夢の匂いがするからなのだと筆者は時々思います。

まずは1円玉集めるところから。

夢は1円から買えるのであります。

ちょっといい話してみました。（照）

モーターをアッセンブリーするにはあまりにも未熟すぎる1年目の宮門ですが、先輩たちのサポートを受けながらも、必死で食らいついてきます。　当然、筆者は彼に1年目の実力は求めていません。
彼には1年目にして3年目の実力を求めて一切妥協しないのであります。

晴市は無事に終了、大盛況のうちに幕を閉じました。　最終的に筆者が欲しいものは何も残りませんでしたが、それはとても素晴らしいことであります。　我々は良い物を提供できて当たり前の立場であります。

あれ、またいい話・・・・

カスタマイズドＸＬ１２００Ｘ、可愛い・・・欲しい・・・

ＦＬＨＴＫlow、女の子乗せて温泉ツーリング行きたい・・・欲しい・・・

陸友ファクトリーから次々と夢を乗せて新しい子たちが旅立っていきます。　本当にいつもいつも想うことがあります。　この子たちが嫁ぎ先で幸せにしてもらえますようにと。

技術者として、丁寧に丁寧に手を入れて嫁入り準備をして、その先でこの子たちが酷い扱いを受けると悲しいものなのであります。

ついにヘッドが筆者のもとへ帰ってきたのであります。　1万キロの長旅お疲れさんでした。

太平洋を2回渡った偉いシリンダーヘッドであります。

詳細は後日・・・ものすごいことになっとります。

化け物が産声を上げようとしてるのであります。

最近は宮門のＦＬＨさんのお手伝いばかりしております。

色に悩む人

前回のブログで春恋しいとか言ってしまいましたが、ひとつ思い出したことがあります。

活発になってくるのは若者だけではあんめぇ。

虫が活動を開始すっぺよ！！！

と、気がつきましたが。

まあ僕は男ですので、怖くないですけど。別に平気ですけどっ！

そんなわたくしです。宮門です。


この頃、陸友ファクトリー内におきましては、

密かに週１～２日を英語Dayにしようかという話が聞こえてきました。

すべての日常会話が英語ONLYという、かつ僕以外英語が喋れるという鬼畜の状況下！

カモンベイベー！男宮本、やればできると言うことを皆に知らしめる、絶好の機会だぜい！！

ごじゃっぺな発音しかできませんが。







はい。

きっと、、悪い冗談です。　　　　　　　　きっと。









…んですが、英語はハーレーテクニシャンとしては必要なスキルであると思います。

皆様ご存知のとおり、ハーレーのP＆Aに同梱されている取り付け説明書はすべて英語で表記してあったり、などなど結構使います。

自分も、日々少しずつでも英語になれていこうと努力している次第であります。

今回は外装編をお伝えしたいと思います。



配線のつなぎ方は平成生まれにはあまりなじみのないような仕組み。



塗装に出すため、フェンダーをとっぱずします。



ついでにウインカーのブラケットも、汚れを落としちゃいます。

昔はこのブラケット、一本でフェンダーの左右に伸びていたことからかんざしと呼ばれていたそうです。
そういわれてみればたしかに納得っス。
 

 

作業途中翼さんとホームセンターに買出しに行ったら、

たい焼き屋さんのおばちゃんが、よかったら食べる？と

たい焼きをサービスしてくれたあげく、

たい焼きを焼いたときに出るまわりのアレを大量にくれました。

これがまた地味においしくて、、こういう温もりって、いいですよね。

 

写真は車両に戻って、
リアフェンダーの裏側です。
 

 

４０年分？の汚れが、ぎっしり油とともにすげぇしっぱねがこびりついておりました。
 

 

ちょっとこすってみると、青い表面が出てきました。

このショベルは、僕が知っているのは黒なのですが、大元はブルーだったようです。

 

放置されて頑固さを増した頑固な油汚れを

僕がなかなか落ちないと言ったら、

翼さんが、それが４０年分の重みだと言いました。

僕は、重みをひとつひとつ、感じながら、

ゴシゴシゴシゴシゴシと…

お、おちねぇどえ！！

重い。４０年重いっす。

落とした汚れはヘドロのようでした。

 

いよいよ準備が整いまして、先日塗装に出していただきました！

で！！何色にすんだっぺ！！

といいますと…、、

あくまで、「お楽しみ」です。

実際のところですね、ずっとこれと言うデザイン、配色が定まらず苦悩しており。

出す前日、社長との最終打ち合わせでもはっきりとさせるに至りませんでした。

と言うのも、今を生ぎる２１歳宮本の好み、７３年当時の時代色、あくまでのオリジナル感の追求。

これをすべて含ませ、掛け合わせるのは、とっても至難の業でございまして、、、

お楽しみです。もったいぶっているわけではないのです。

もう考えすぎて混乱気味だべ。

P.S.翼さんのガールズハンティング

　　　　　　　　イチゴハンティングの健闘を祈ります。　　T.Miyamoto

休日の人々

いつもお世話になっております。　

いつも陸友サービスファクトリーの人々をご愛読頂きまして誠にありがとうございます。

本日の気温は低め、早朝は氷点下まで到達したようであります。

１℃くらいだと、バイクに乗っておりましても、





うっひょ～！！さむ太郎やな！さむ太郎や！！

という程度の、若干の余裕も漫ろものであります・・・・・。


ですが、氷点下ともなりますと、今朝出勤した折には曇天でもないにも拘らず・・・・・。









うっ！！　うっ～～～～～～～！！　うっうっ！！！　っぱぁ！！！





ってなります。　失礼致しました。　真面目に寒さを伝えようとすると以上の様な形容がしっくりくるのでありまして。

そのようなどうでもいい事を書き連ねておりますが、陸友ファクトリーは本日もマイペース。


先日は、水曜日の代休を頂き、終日家で一人でのんびり過ごしておりました。


３５歳のおっさんが家で一人でできることなど、一人ＵＮＯくらいではありますが、寒過ぎて散歩にもいかず。

とは言え、筆者は一人の時間が一番好きなので、基本的には放っておいて欲しい性格であります。

たいしてチーフテックのツバッサー君は明日代休を取って、英会話教室の仲間たちとイチゴ狩りに行くそうです。

ん？






貴兄・・・イチゴ狩りだと・・・・・・・・？？？？








ハーレーテックともあろう者が、よりにもよってイチゴ狩りですと？
不埒者め・・・。

ハーレーとイチゴ。

可愛い女の子がいるらしいです。

女の子　「きゃ～デッカイイチゴ～！いや～ん」

ツバッサー　「グヘヘ、デッカイイチゴやなぁ～、グヘヘ、鼻に付けてイチゴっ鼻～いうてこれ」

というような絵図らでしょうか。

まぁいいんであります。　楽しんできてもらいたいものであります。


                                 

　　　　　　　　休日はやっぱりこれを飲むのが最高。　起きたら２時間以内にこれいきます。

  

ジャズを聴きながら、酔っ払っておもむろに取り出したのはミンクオイル。

久しぶりにのんびりブーツの手入れ。

気づけば4時間位磨いていたのであります。　ソール張替の続きも、やっていましたが、その頃にはもうベロンベロン・・・　何やっているかよく分からなくなってしまった。　でもこうやって一人で静かに過ごすと古傷も癒えます。

先日陸友ファクトリーにカスタマイズをご依頼頂いたお客様、是非ブログに載せてくれとのご依頼・・・陸友ファクトリーは歴史的背景からあまりカスタム得意とはしておりませんので、出来れば整備のご紹介をしたかったのですが、それでも時々本気を出します。　

スポットライトを旧ターンシグナル位置へ、専用ブラケットはＳＵＳ丸棒をフライスにて切削。

ハイウェイペグをフレームマウント。　こちらもアルミ角棒フライス削り出し。

ウインドシールドはシックデザインのＸＬ用を流用。

アメリカで走っているようなＶ－ＲODできんもんかねぇとのご依頼。

結構バタ臭くできました。

今年のカスタムは早々にこれでオチが付いたような気もするのであります。

続・晴市を楽しみにしている人々

シンシンと雪が降っております、東京大田区の空。

今週の店内の選曲は”ジョン・コルトレーン”のバラーズであります。

筆者が生まれた頃にはとうの昔に亡くなられていたジャズの巨人。　テナーサックスのモダンジャズを聴くなら、入口はこの人しかいないのではないかと筆者は思うのであります。

顔が男前・・・・

本日は新車が入荷。　綺麗だな・・・

現行ツーリングモデルの質感は本当に素晴らしく、筆者が乗っている１４’ＦＬＨXにおいてもそうですが、フロントの足廻りとフェアリングの剛性が堅実に熟成しています。

オーディオもすこぶる高品質。

筆者はお多分に漏れず、ジョン・コルトレーンを聴きながら夜の環七をナイトクルージングしたりします。

 モーターも極めてノントラブルであえて手を加える必要性は感じません。　これで十分・・・あとはテクニックでカバー。

これが噂の薄型プライマリーカバーでありますか・・・　これでツーリングモデルに乗れる体格の方が大幅に増えるのは凄く素敵だなぁと思うのであります。　筆者はあまり気にならなかったのですが・・・

晴市の準備は着々と進んでおりまして。　筆者は前からこのシートに興味津津であります。　なんというかこのゴツイ本革の皺の寄り具合がたまらんのであります。

ビンテージのシートは革が分厚い！　100年乗っても穴が空きそうに無いような頑強な作り込み。

まさしく馬の鞍的な物ですかね。

こいつも今となっては貴重品でしょうか、今はもう無かったはず・・・純正2インチタコメーター。

ミニミニサイズの純正は昔はたくさん買ってもらいましたが、今となっては社外しかありません。

この未開封のパッケージ。

たまらんであります。

売れ残る事を祈ります。

筆者は2，3周趣向が回りまわって純正大好きに戻ってしまいました。

ジャズもハーレーもウイスキーもストレートなやつが好きであります。

今日の気温は２，３℃。

ちょっと雪は積もらなかったようであります。

これではカナダ検証にはならないなぁ。

のんびり帰ります。