2015年1月17日土曜日

想う人々

14年が何かをやり残したように名残り惜しく去り、いささかの期待と、漠然とした不穏を複雑に入り混じらせた新年が始まり、1月も18日。

今年も初月より様々な世界情勢がニュースで垣間見れます。

中東の宗教戦争ともいえる熾烈な情勢。

日々心を痛め、子供や女性の被害を聞けば耐え難い思いになります。

いつかどこかの誰かが、その独断と圧倒的な決定力をもってして、押してはいけないスイッチを押し。

映画の様に世界が灰になる日が、現実味を帯びるような深刻な衝突に思えます。

反面日本では、その様な劇的な現状を各媒体等にて画像としてみることはありましても、その画像には素敵な加工が施され、遠い異国の銃を持った兵士達の姿が、勇敢なのか残酷なのか判別しがたいあやふやさで表現されたりも致します。

そうは言っても、日本では経済的な景気復興が遅れに遅れ、暗い影を大きく落としている今日。

増税の影響もあって国内消費が1兆円の押し下げとなった模様。

蓋を開けてみれば、国政の財源確保は何とかせねばならぬが、肝心要の消費フローは漠然と国民への鋭意努力を期待する的なイマイチフローが見えない雲行きに思えるのは筆者の感想なのですが。

そんな事よりそんなにお金ないなら税金でセンチュリーに乗るのやめてくれというのは6年前からの筆者の強い希望です。

ハーレーダビッドソンの話から随分逸脱致しましたが、そんな激動の毎年の中、今年もハーレーダビッドソンは健在。

筆者は今年でメカニック歴が丁度20年目となります、個人的な大きな節目であります。

20年間、さまざまな会社や店舗にて修行してまいりました。

その道程の中で様々なドラマがありました。

そして辿り着いた陸友モータース(現ハーレーダビッドソン陸友)。

陸友ではまだまだ新顔であります、たまに昔からいるみたいだねと言っていただける光栄な印象を持って頂いておりますが、まだ10カ月ほどであります。

陸友は歴史が深うございます。

おそらくは筆者なんぞが身を入れられない人間関係が多分にあります。 それは弊社営業の赤峰氏を拝見しておりますとよく分かります。

この10年、20年でこの業界は大きく成長し、拡大し、膨大な人間と世代がこのオートバイに関わるようになったと思います。

無論筆者もその中の一人であります。そしてあたかも自身はこの業界の一端を大きく担っておる気分に、恥ずかしくもなったことがあります。

ですが、自身はその考え問遠に改め、繋げられてきたその歴史に日々感謝と敬意を表さずにはおられません。

特に、筆者は現在で何代目の工場長かははっきり把握はできておりませんが、先代、先々代の工場長の事は知るに至っており、光栄この他なく、また畏敬の念を抱いております。

筆者は36歳になる今年、相も変わらずこう思っております。

人を育てられる人でありたい。

人に夢を持たせられる人になりたい。

この果てしなく大きな課題に思い入れ、意識して取り組み始めたのが丁度奇しくも10年前。

渡米を果たしたころであります。

http://www.virginharley.com/harley-enjoy/column/c02/01.htm

ですが、そう、奇しくも10年後、現在の筆者がこう思うとは考えもしなかったのであります。

自身に夢を持ってもらい、一人前になってもらうことを少なからず成し遂げたが、ある一点の落とし穴があった。 人材を育てられる人を誰一人として育てられなかった。

36歳の筆者、若輩であり未熟、故にこの高慢な思いに至る今日。

今後筆者はこの課題を個人的な大きな課題とし、変わらぬ努力に邁進せねばと奮い立つ日々であります。

筆者を育てた人は人を育てられる方々でした。 叱り、唱え、説き、甘えさせてくれました。

そのバトンを渡すことは、正しくこの陸友ステージに用意されている物と感じるのであります。

ところで全く話は変わりますが、今年のハーレーダビッドソン陸友はスペシャルであります。

数々のドラマや楽しみを生み出す所存であります。

晴れ市に始まり、ヒストリーミーティング、ブルスカではきっとあの人が何かやらかします、メンテナンス講座、陸友レーシングは年内出走します、レース観戦ツーリングも予定しています。 そして筆者が命懸けで挑むカナダ大陸横断。 ディーラーオープンハウス、クリスマスパーティー。

大陸横断きっとアレで走ります、アレであります。

現在の予定ではかなり危険を伴う11月に決行予定であります、勿論一人では物理的にできない事もあるので、色んな垣根を越えたサポートメンバーをお誘いしたいなと考えていたりします。

ハーレーダビッドソンは流行りのファッションアイコンではなく、その物がタフギアであり続けて欲しい。

そんな勝手な思いを張り巡らせる人。

それは筆者だけではない筈・・・・